この記事では、ブックメーカーで稼いだ際の税金について徹底解説します。
ブックメーカーでの稼ぎには、金額次第で納税義務が発生します。
給与所得は、給与から所得税や住民税を引く源泉徴収で税金を納めていますが、ブックメーカーで稼いだ際は自分で確定申告を行い、納税しなければなりません。
記事本編にて、ブックメーカーで得た収益にかかる税金の種類や確定申告が必要なタイミング、確定申告の手順、税金対策の方法などを解説します。
また、記事冒頭ではブックメーカーの税金を脱税するとバレるのかという部分にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
トシキ
- ブックメーカーの税金は、脱税するとバレる可能性が高い!
- ブックメーカーの税金は一時所得に分類されることが多い!
- 給与所得者で確定申告が必要なのは、年間90万円以上稼いだとき
- 学生や主婦(主夫)で確定申告が必要なのは、年間で98万円以上稼いだとき
- ブックメーカーは他のギャンブルに比べて還元率が高く、遊び感覚で始められる!
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ブックメーカーの税金を脱税するとバレる?
結論からお伝えすると、ブックメーカーの税金を脱税するとバレるリスクは高いです。
税務署は銀行口座の入出金記録をチェックできるため、ブックメーカーで得た収益を銀行口座へ出金した場合には簡単に脱税が発覚してしまいます。
また、海外の銀行口座を用意し、海外の銀行口座に出金した場合もバレるリスク可能性が高いといえます。
各国間で講座情報を共有する仕組みである「CRS(Common Reporting Standard)」によって、日本を含めた100ヵ国以上の国が金融機関の口座情報を共有しているため、たとえ海外の口座であっても情報は筒抜けと考えて良いでしょう。
仮に、ブックメーカーの税金を脱税した場合、以下のペナルティが課せられます。
脱税のペナルティ | 概要 |
過少申告加算税 |
申告期限内に申告していたものの、納税すべき額より申告額が少なかった場合に課される税。 本来納税すべき金額の10%が加算される。 |
無申告加算税 |
申告期限までに申告をしなかった際に課される税。 申告期限を過ぎて申告した場合、本来納税すべき金額に15%が加算される。 |
不納付加算税 |
源泉所得税を期限までに納付しなかった際に課される税。 自主的に申告した場合は5%、税務署に指摘された場合は10%が課される。 |
重加算税 |
納税額を意図的に隠ぺいして無申告や過少申告を行った際に課される税。 本来納税すべき金額に35~40%が加算される。 |
延滞税 | 期限までに納付されなかった税金に延滞金のような課税。 |
利子税 | 資金繰りが上手くいかず、期限までに納税できないことを税務署に申告し、支払い期限延期の適用を受けた場合に課税される税。 |
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ブックメーカーで得た収益にかかる税金の種類
ブックメーカーで得た収益にかかる税金の種類は、以下の2つに分類されるケースが一般的です。
- 一時所得
- 雑所得
ブックメーカーで獲得した利益が雑所得に認められることは稀であり、ほとんど場合で一時所得して扱われます。
それぞれの内容や税金の計算方法などを見ていきましょう。
一時所得
一時所得とは、競馬やブックメーカーといったギャンブルで得た収益など、労働や役務の対価としての性質や資産としての性質を持たない一時的な所得を指します。
一時所得は、主に以下のような項目が対象です。
- 福引きの賞金
- 競馬やブックメーカーなどの払戻金
- 保険の満期返戻金
- 法人から贈与された金品
基本的に一時所得は課税対象となりますが、得た金額によっては非課税となり、非課税となった場合には確定申告を行う必要がありません。
一時所得と課税金額の計算方法
一時所得と課税対象となる金額の計算式は以下のとおりです。
- 一時所得=総収入金額-収入を得るための支出-特別控除(最大50万円)
- 一時所得の課税金額=一時所得×1/2
例えば、年間を通してブックメーカーでの収入が100万円、支出金額10万円の場合の一時所得は、以下のように算出されます。
一時所得=100万円-10万円-50万円=40万円
なお、ここで支出金額として引いている10万円は、収入の100万円を得るために直接必要となった金額のみです。
例えば、ブックメーカーで年間150万円使っていたとしても、収入の100万円と直接関係のない負けは含まれない点に注意してください。
次に、一時所得の課税金額は以下のとおりです。
一時所得の課税金額=40万円(一時所得)×1/2=20万円
会社員の場合、課税金額が20万円を超えると課税対象となり、確定申告を行う必要があります。
今回の事例では課税金額が20万円を超えているため、確定申告の義務があることになります。
所得税の計算方法
ここまでの計算で、一時所得の課税金額が20万円であることがわかりました。
所得税を導き出すには、給与所得など他の所得と合算する必要があります。納める税金額を計算するには、以下の早見表を利用するのが便利です。
例えば、控除を差し引いた後の給与所得が400万円で、一時所得の課税金額が20万円のときの所得税は、以下のように計算されます。
所得税
=(課税対象の金額 × 税率 – 控除額) × 1.021(復興特別所得税)※
=(420万円×20%-42万7,500円)× 1.021
=42万1,162円
※平成25年から令和19年までの確定申告が対象
上記のように所得税を算出できます。なお、所得税額に1円未満の端数がある場合は、その端数を切り捨てます。
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雑所得
雑所得とは、事業所得や給与所得、一時所得など9種類の区分に当てはまらない所得を指します。
ブックメーカーやギャンブルで稼いだなどで稼いだお金は一時所得に分類されるケースがほとんどですが、以下のような場合は雑所得として扱われます。
- ブックメーカーを投資・事業として運営している
- アフィリエイトでブックメーカーの収益を得ている
ただし、本人が投資や事業としてブックメーカーを利用していると思っていても、税務署から認めなければ一時所得に分類されます。
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雑所得の計算方法
業務に係る雑所得は、以下の式で計算します。
雑所得=総収入金額-必要経費
一時所得の場合と異なり、雑所得は直接儲けにつながっていない外れた賭け金もすべて経費として認められます。
例えば、ブックメーカーで計画的に年間200万円の収入を得ていたとして、必要経費が100万円のときの雑所得は以下のとおりです。
200万円(収入)-100万円(必要経費)=100万円
所得税の計算方法
ここまでの計算で、雑所得が100万円であることがわかりました。
所得税を導き出すには、給与所得など他の所得と合算する必要があります。一時所得の計算と同様に、以下の早見表を活用します。
例えば、控除を差し引いた後の給与所得が400万円で、雑所得が100万円のときの所得税は以下のように計算されます。
500万円×20%-42万7,500円=57万2,500円(課税額)
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ブックメーカーの利用は副業禁止の会社でも問題ない?
ブックメーカーの収入は基本的に一時所得の扱いになり、副業禁止でもNG扱いにはなりません。
もちろん会社の就業規則によって変わりますが、「他社から雇われる」または「事業として行っている」が含まれていなければ副業になりません。
ただし、年間の勝利金が90万円を超えると確定申告しなければならないため、会社にバレずに自分で対応する必要があります。
ブックメーカーで確定申告が必要なタイミング
ブックメーカーでの稼ぎを一時所得とした場合、確定申告が必要なタイミングは以下の通りです。
- 1年間で90万円を超える勝利金が発生したとき【給与所得者】
- 1年間で98万円を超える勝利金が発生したとき【学生・主婦・主夫】
- 給与所得・退職所得以外の所得の合算が20万円以上あるとき
- 扶養者は38万円以上で扶養から外れる
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1年間で90万円を超える勝利金が発生したとき【給与所得者】
給与所得者の場合、給与所得と退職所得以外の所得が20万円を超えた場合に確定申告が必要です。そのため、1年間で90万円を超える勝利金が発生すると、確定申告の義務が発生します。
1年間で90万円を超える利益を出した時の一時所得の計算は、以下のようになります。
- 一時所得=90万円-50万円(特別控除)=40万円
- 一時所得の課税金額=40万円×1/2=20万円
このように、90万円を稼いだ場合は一時所得の課税金額が20万円を超えていることがわかります。
1年間で98万円を超える勝利金が発生したとき【学生・主婦・主夫】
学生や主婦・主婦の場合は、年間98万円を超える勝利金が発生した場合に、確定申告を行いましょう。
学生や主婦・主婦は一時所得の特別控除50万円に加えて基礎控除48万円が適用されます。そのため、年間で98万円を稼いだとしても控除によって課税額は0円となり、確定申告の必要がなくなります。
給与所得・退職所得以外の所得の合算が20万円以上あるとき
仮に、ブックメーカーで得た一時所得(勝利金-購入金額-特別控除)÷2と給与所得・退職所得以外の所得の合計が20万円を超えると、確定申告が必要となります。
例えば、ブックメーカーに加えて仮想通貨投資を行い、日本円に替えていた場合、これらの所得を合計した際に20万円を超えると納税の義務が発生します。
扶養者は38万円以上で扶養から外れる
親や配偶者の扶養に入っている場合、所得38万円を超えると扶養を外れます。
所得38万円は、「勝ち額-特別控除50万円×1/2」の計算で38万円を超えないようにしましょう。
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ブックメーカーの税金を確定申告する手順
ブックメーカーの税金を確定申告する手順は、以下の通りです。
- 年間の収支をまとめる
- 確定申告書を作成する
- 確定申告書を税務署に提出する
それぞれ解説します。
まずは、年間の収支をまとめましょう。 ブックメーカーの税金は勝ち額に対して所得額がかかりますが、勝利時の購入金額は控除できるため、あらかじめ負け額と分けて計算することをおすすめします。 トシキ 続いて、確定申告書を作成します。 確定申告書には、以下の情報が必要です。 一時所得は、確定申告書の「所得金額の計算」の「一時所得」の欄に記入します。 控除には、各種社会保険料や生命保険料などの控除を受けることができます。 トシキ 確定申告書を作成したら、税務署に提出する必要があります。 確定申告書の提出期限は、2月16日~3月15日です。 紙で提出する場合は直接税務署に持って行く方法と郵送を選択でき、インターネット上で手続きを行う場合はインターネットで提出できます。 仮に、書類に不備があれば税務署から再提出を求められる場合があるので、初めて確定申告を行う場合は郵送ではなく税務署で手続きを行うことをおすすめします。
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ブックメーカーの税金対策
ブックメーカーは税金がかかりますが、税金対策を行うことで限りなくゼロに近づけることが可能です。
ブックメーカーの税金対策は以下の通りです。
- 出金する金額やタイミングを調整する
- 仮想通貨ウォレットに出金する
- プリペイド式のデビットカードへ出金する
自身が試しやすい方法から利用を検討してみてくださ。
出金する金額やタイミングを調整する
仮に、ブックメーカーで大きな利益が発生しても、出金しなければ確定申告を行う必要はありません。
例えば、会社員の方が年末RIZINで130万円の勝利金を得た場合、12月31日に65万円出金し、1月1日に65万円出金すれば確定申告の必要はなくなります。
仮に、1月1日に65万円出金した年度に5万円以上出金しなければ、その年度の税金もかからないので、出金する金額とタイミングを調整しましょう。
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仮想通貨ウォレットに出金する
仮想通貨は一時所得ではなく雑所得に分類され、一時所得より経費として計上できる項目が増えるため、銀行口座ではなく仮想通貨ウォレットに出金するのも一つの税金対策です。
また、仮想通貨ウォレットに出金した時点では税金がかからず、仮想通貨ウォレットから銀行口座に出金したタイミングで税金がかかります。
そのため、ブックメーカーで得た利益を仮想通貨ウォレットに移し、そのまま仮想通貨投資で稼ぐという方法も選択できます。
ただし、仮想通貨投資で利益が発生した際は雑所得が発生するので、脱税に注意しましょう。
プリペイド式のデビットカードへ出金する
こちらの方法はグレーですが、プリペイド式のデビットカードを発行できる電子決済サービスを利用すると、銀行口座に履歴を残すことなく出金可能です。
スティックペイで意図的に出金すると脱税になってしまう可能性があるので、あまりおすすめはできません。
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ブックメーカーの税金を脱税しないための注意点
ブックメーカーの税金を脱税しないためには、確定申告のやり方や課税対象のものを理解し、勝ち額・負け額・それぞれの購入金額をメモしておくことです。
ブックメーカーは勝ち額に対して課税され、勝ち額の購入金額のみ控除でき、一時所得の場合は損益通算を行えないので負けた試合は無視してしまって問題ありません。
課税対象のものが分かれば、あとは手順通りに期間内に確定申告を行いましょう。
トシキ
ブックメーカーで稼いだら税金を納めよう!
本記事では、ブックメーカーの税金制度について網羅的に解説しました。
税金ルールはややこしいと苦手意識を抱えている方は多いですが、「どのようなものを所得として計算するか」ということをイメージができれば、経費に落とせるものも分かるようになります。
基本的にブックメーカーの稼ぎは一時所得に分類され、給与所得者は一時所得が90万円、学生や主婦(主夫)などは98万円を超えると確定申告が必要です。
多くのプレイヤーは「稼いだ後の税金をどうしよう…」と、どこか後ろめたい気持ちでプレイしていますが、税金について詳しくなったプレイヤーは自信をもって楽しくプレイしやすくなるのではないでしょうか。
まだブックメーカーを始めていない方は、以下のボタンからブックメーカーを利用してみましょう!
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