- 「そもそもアービトラージってなに?」
- 「ブックメーカーのアービトラージの仕組みやメリット・デメリットも知っておきたい!」
ブックメーカーで遊んでいると、アービトラージについて耳に挟んだことがある方もいることでしょう。
本記事では、そもそもアービトラージとは何かという点から、ブックメーカーのアービトラージの仕組みやメリット・デメリット、実践する方法などを解説します。
先に結論からお伝えすると、ブックメーカーでアービトラージを行うことはおすすめできません。
労力の割に利益が少ない上、アカウント停止によって元本も回収できなくなる恐れがあるためです。
ブックメーカーのアービトラージについて勉強したいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
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ブックメーカーのアービトラージ(両建て)とは?
まずは、そもそもアービトラージとは何かという点から解説していきます。
そもそもアービトラージとは?
アービトラージとは、同じ商品において異なる市場で価格差が発生した際に利益を狙う取引のことです。
「裁定取引」「スプレッド取引」「サヤ取引」とも呼ばれ、株取引や仮想通貨取引、為替取引などで使われるケースが多いです。
例えば、以下のような株取引の証券取引所があった場合を想定します。
- 証券取引所A:トヨタ株34万円(100株単位)
- 証券取引所B:トヨタ株35万円(100株単位)
上記のような取引価格が同時に発生した場合、証券取引所Aでトヨタ株を100株購入し、証券取引所Bで売却した場合には1万円の利益が発生します。
このように、同一の商品において異なるマーケットで価格差が発生しており、その上で安く買い高く売ることで確実に利益を得る方法をアービトラージといいます。
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ブックメーカーのアービトラージの仕組み
ブックメーカーのアービトラージはスポーツアービトラージとも呼ばれ、ブックメーカーサイトでアービトラージの手法を実践します。
株取引では価格差を利用していましたが、ブックメーカーのアービトラージではオッズ差を利用します。
イメージしやすいよう、以下の例を参考にしてください。
格闘技チーム1と2の試合があるとして、1と2の試合にそれぞれのブックメーカーが以下のようなオッズを確定した場合を想定します。
- ブックメーカーA:2.0倍(格闘技チーム1)/3.5倍(格闘技チーム2)
- ブックメーカーB:2.5倍(格闘技チーム1)/3.0倍(格闘技チーム2)
仮に、手元に5万円用意したとして、以下のように賭けたとします。
- ブックメーカーAで格闘技チーム2に2.5万円ベット⇒2.5万円×3.5倍=8万7,500円
- ブックメーカーBで格闘技チーム1に2.5万円ベット⇒2.5万円×2.5倍=6万2,500円
上記の場合、ブックメーカーAが勝てば3万7,500円の利益となり、ブックメーカーBが勝てば1万2,500円の利益となります。
確実にどちらかのチームが勝つことは約束されているので、倍率に対して資金を上手く分散すれば回収率100%を超えることができます。
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ブックメーカーのアービトラージのメリット・デメリット
ブックメーカーのアービトラージのメリット・デメリットは、以下の通りです。
【メリット】
- 回収率100%超の理論上絶対に勝てる手法
- 初心者でも簡単に始められる
【デメリット】
- アービトラージ可能な市場を見つけるのが難しい
- 労力に対して儲かる金額が少ない
- ブックメーカーの規制対象になりアカウント停止を受けるリスクがある
冒頭でもご説明した通り、ブックメーカーでアービトラージを行うことはリスクの割にメリットが少ないので、おすすめしていません。
回収率100%超の理論上絶対に勝てる手法【メリット】
ここまで説明した通り、ブックメーカーのアービトラージは回収率100%超の理論上絶対に勝てる手法なので、確実に稼げるというメリットがあります。
ギャンブルにおいて100%確実に勝てる勝負はありませんが、アービトラージを活用すれば100発100中です。
1回あたりの勝利金は少ないものの、確実に稼げるのは大きなメリットでしょう。
初心者でも簡単に始められる【メリット】
ブックメーカーのアービトラージは、初心者でも簡単に始められる点もメリットです。
実践する3ステップでも詳しく解説しますが、複数のブックメーカーに登録してアービトラージ可能な市場を知らせるツールを導入するだけなので、特に難しいことはありません。
近年は、ブックメーカーによるアービトラージツールも開発されているため、比較的簡単に始められるでしょう。
アービトラージ可能な市場を見つけるのが難しい【デメリット】
ブックメーカーのアービトラージは確実に利益を得られる手法ですが、そもそもアービトラージ可能な市場を見つけるのが難しいです。
ブックメーカー側は、オッズ差をできる限り小さくしてアービトラージ状態が成立しないよう対策しています。
そのため、そもそもアービトラージ可能な市場を見つけるのが難しく、思うように収益が発生しないというデメリットがあります。
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労力に対して儲かる金額が少ない【デメリット】
ブックメーカーのアービトラージは、労力に対して儲かる金額が少ないというデメリットもあります。
アービトラージを実践するには、複数のブックメーカーに登録し、それぞれのブックメーカーに資金を入れる必要があるため、一定の資金が必要です。
また、登録する手間や資金調達の他に、ツールの導入や賭け金・オッズの計算なども必要になります。
労力がかかる割に儲かる金額が少ないのは、ブックメーカーのアービトラージにおけるデメリットです。
ブックメーカーの規制対象になりアカウント停止を受けるリスクがある【デメリット】
ブックメーカーのアービトラージにおける最大のデメリットは、アカウント停止を受けるリスクがあることです。
ブックメーカーによって利用規約は異なるものの、多くのブックメーカーはアービトラージの規制を強化しています。
ユーザーが確実に利益を出せる方法は運営側にとって都合が悪く、直接的に規制していない場合でも、明らかに偏ったベットをしていたり外部ツールを使っていたりすると警告されるリスクもあります。
トシキ
ブックメーカーのアービトラージを実践する3ステップ
ブックメーカーのアービトラージはリスクを伴いますが、実践したいという方は以下のステップを踏みましょう。
- 複数のブックメーカーに登録して入金する
- アービトラージ可能な市場を知らせるツールを導入する
- 賭け金とオッズを計算してベットする
手順ごとにポイントを解説します。
まずは、複数のブックメーカーに登録し、入金作業を行いましょう。 できる限り多くのブックメーカーに登録しておくと、アービトラージ可能な市場を見つけやすくなります。アービトラージを実践したいという方は少なくとも5つは登録しましょう。 ブックメーカーごとに最低入金額は異なるので、今回は5つのブックメーカーに30ドル(4,500円)入金します。 トシキ 続いて、アービトラージ可能な市場を知らせるツールを導入します。ツールはアービトラージの発生を自動で教えてくれるため、自分で見つける手間を省ける点がメリットです。 ただし、アービトラージツールは有料で高単価のものが多く、詐欺商品も多いため注意が必要です。 無料ツールもありますが、どこの会社が取り扱っているか分からなかったりと信ぴょう性に欠けることがほとんどなので、有料ツールの利用をおすすめします。 有料ツールでは、ヨーロッパで人気の高い「RebelBetting」がおすすめです。14日間の無料トライアル期間が設けられているため、利用したい方はこの無料期間を活用しましょう。 最後に、賭け金とオッズを計算して実際にベットしましょう。 賭け金とオッズを計算するツールもあり、ブックメーカーのPinnacleでは計算表を提供しています。 公式がツールを提供しているため、安心して利用したい方はこちらのツールの活用をおすすめします。
アービトラージは禁止?各ブックメーカーの利用規約
ここではアービトラージは禁止されているかどうかを、各ブックメーカーの利用規約を基に解説します。
今回参考にするブックメーカーは、以下の5つです。
- Pinnacle(ピナクル)
- BeeBet(ビーベット)
- Sportsbet.io(スポーツベットアイオー)
- bet365(ベットサンロクゴ)
- William Hill(ウィリアムヒル)
Pinnacle(ピナクル)
Pinnacleは、アービトラージ計算表を提供しているブックメーカーです。
ブックメーカーの中でも大々的にアービトラージを公認しているサイトは珍しく、Pinnacleを利用すればアカウント停止リスクに恐れることなくアービトラージできます。
「Pinnacle|賭けのルール」から、Pinnacleの利用規約を確認できます。
アービトラージを実践したい方は、「Pinnacle」から登録しましょう。
BeeBet(ビーベット)
BeeBetは、禁止事項として以下の内容を挙げています。
- 本利用規約への違反
- 複数のアカウント所持または作成
- 悪意ある行為により当社が損害・損失を受ける場合
複数アカウントの所持に厳しく、発覚した場合は全てのアカウントを停止し、全ての資金を没収されます。
また、悪意ある行為に当社が損害・損失を受ける場合も禁止事項として挙げられており、アービトラージが悪意ある行為として捉えられるかは微妙です。
そのため、アービトラージを行い、突然アカウント停止になるリスクはそれほど高くないものの、可能性としては否定できません。
BeeBetでアービトラージを行う際は、十分な注意が必要です。
なお、「BeeBet利用規約」から、BeeBetの利用規約を確認できます。
Sportsbet.io(スポーツベットアイオー)
Sportsbet.ioは利用規約に違反していると、プレイヤーの賭けを拒否・制限できる権利を持っているため、利用規約に違反した場合はベットが無効になるリスクがあります。
アービトラージに関する直接的な記載はないものの、注意を受ける可能性はあるので注意して利用しましょう。
「一般利用規約」から、Sportsbet.ioの利用規約を確認できます。
bet365(ベットサンロクゴ)
bet365は、Webサイトを不公正な方法で利用したり、bet365やその顧客を故意に騙したりした場合に、アカウントを閉鎖すると宣言しています。
こちらもアービトラージに関する直接的な記載はありませんが、悪質な行為として捉えられるとアカウント閉鎖まで追い込まれてしまうリスクがあるため注意しましょう。
「規約と条件」から、bet365の利用規約を確認できます。
William Hill(ウィリアムヒル)
William Hillは、独自の見解において不利益を被ると判断した場合、アカウント閉鎖などのペナルティを受ける場合があります。
アービトラージによって、アカウントが閉鎖されるリスクがあるため、注意が必要です。
「一般利用規約」から、William Hillの利用規約を確認できます。
ブックメーカーでアービトラージを使わずに勝率を上げる方法
最後に、ブックメーカーでアービトラージを使わずに勝率を上げる方法を3つ紹介します。
- オッズの高いブックメーカーを利用する
- 双方のチーム・選手の状態を徹底分析する
- ダブルチャンス・マルチベット機能を駆使する
アービトラージはリスクが高いので、ブックメーカーに認められている方法で勝率を高めましょう。
オッズの高いブックメーカーを利用する
ブックメーカーで勝率を上げる方法の一つ目は、オッズの高いブックメーカーを利用することです。
同じゲームでもブックメーカーごとにオッズが異なる場合があるので、オッズの高いブックメーカーを利用することで還元率を高めることができます。
ゲームごとにオッズの高いブックメーカーは変わるので、ベットする際は複数アカウント登録しておき、どのブックメーカーで賭けるとお得か判断しましょう。
双方のチーム・選手の状態を徹底分析する
ブックメーカーで勝率を上げたい場合、双方のチーム・選手の状態を徹底分析しましょう。
試合結果はおおむねオッズ通りになりますが、稀にチームや選手のコンディションによって逆転するケースもあります。
逆転勝利を偶然と捉える人も多いですが、フタを開けてみると調子や仕上がり具合によって取った必然的な勝利である試合であることも少なくありません。
つまり、他の人より徹底してリサーチすれば、オッズの高い試合に勝つ確率を高められるので、勝率を上げたい方は双方のチーム・選手の状態を徹底分析しましょう。
ダブルチャンス・マルチベット機能を駆使する
ブックメーカーによっては、ダブルチャンスやマルチベット機能といったオッズを上げる賭け方も存在しています。
「ダブルチャンス」とは、3つの賭けの中から2つを選んで予想する賭け方です。
選択肢は「Aチームの勝利」「Bチームの勝利」「引き分け」の3つで、引き分けが認められるゲームのみダブルチャンスできます。
「マルチベット」とは、異なる賭けの試合を組み合わせる賭け方です。
野球の試合で考えると、「阪神1.7倍 vs 巨人2.4倍」「中日2.2倍 vs 広島1.8倍」の2つの試合を同時にベットします。
仮に、阪神と中日の勝利を予想し的中した場合には「阪神1.7倍×中日2.2倍=3.74倍」となり、3.74倍のオッズで勝利金を獲得できます。
ダブルチャンスでは勝率を高められ、マルチベットではオッズを上げられるため、上手く組み合わせて利益を増やしましょう。
ブックメーカーのアービトラージまとめ
本記事では、ブックメーカーのアービトラージの概要やメリット・デメリット、アービトラージを実践する3ステップなどを解説しました。
アービトラージは株取引や仮想通貨取引など、さまざまな場面で使われる取引方法ですが、ブックメーカーでアービトラージを行うのはあまりおすすめできません。
選手を分析したり、ダブルチャンス・マルチベット機能を駆使したりすることで勝率は上げられるので、まずは普通にスポーツベッティングを楽しみましょう。
仮に、試しにアービトラージを実践してみたいという方は、第一ステップとして複数のブックメーカーに登録してから入金してくださいね。
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